バランスのいいハイエンド構成での測定結果をいただきました!
動作環境
PC | Windows10 Pro |
CPU | Ryzen 7 7800X3D |
GPU | RTX4090 |
メモリ | 32GB |
HMD | Quest2 |
HMD⇔PCの接続方法 | Quest Link |
片目当たり解像度 | 2704x2736 |
HMD fps | 120 |
SteamVR SS設定 | 100% |
VRChat Graphics Quality | Ultra |
VRChat MSAA(Multisample Antialiasing) | x4 |
今回は上記設定で遊んでいる状態で Rin さんにデータをいただきました。ありがとうございます! 3Dキャッシュ付きのCPUは5800X3Dの実験データから高いパフォーマンスを発揮することが分かっておりました。ただ、比較的最近発売された7800X3D はデータがあまりなく、ご提供いただけて大変助かります!
測定方法
fpsの数値はfpsVRを用いて測定します。自動的に保存される記録を使います。詳細は下記の記事で解説している方法です。
測定結果
平均fps
今回いただいた測定データは ログイン24回、合計プレイ時間66時間です。全体を通しての平均fpsは79.38 fps です。1セッションのみ平均fpsが57 まで落ち込んでいるセッションがありますが、それ以外は安定して高いfpsを維持ししています。Rinさんは VRDJ をしているため、人が多いインスタンスにいることが多いはずですが、ほとんどのセッションで平均70fpsがでているため、かなり高い水準で性能がでていそうですね。
Frame Time
ログインセッションごとの、GPUとCPUの Frame Time の中央値を表したグラフです。左から順に平均fpsが低い順にならんでいます。片目当たり解像度が2704x2736とGPU負荷が比較的高めの設定で測っていただいたので、全体的にみるとGPUボトルネックになっている傾向がみえますが、一部のセッションでCPU性能が大きく不足していることが分かります。インスタンスの人数が増えれば増えるほどCPUボトルネックになりやすい傾向があることから人が非常に多いインスタンスでは7800X3Dでも大きく性能が足りなくなる場面があるようですね。
他データとの比較
過去にほかのユーザーさんからいただいた平均fpsのデータとの比較棒グラフです。今回Rinさんにいただいたデータはオレンジ色の棒です。人によって遊び方や設定が全く異なるため、厳密な比較にはならないことは心にとめたうえで見てください。
7950X3Dはゲームのときに3Dキャッシュ付きの部分のみ動かすため、7800X3DのCPUコア数が倍ありますが実際のゲーミング性能は同等とみて構いません。しかし上記の結果を比較すると10fps以上の差がありますね。おそらく、この平均fpsの差は遊び方の差が要因でしょう。RinさんはVRDJをされていることから人が多いインスタンスにいることが多いはずですが、その状況の違いがfpsの差に表れているのでしょう。
安定して高いfpsを発揮する本命CPUの一つ
7800X3Dは7月8日現在、価格が7万円ほどのCPUですので比較的高価な部類のCPUですが、VRDJもしているRinさんの使い方でも多くの場面で安定したfpsを発揮しているようです。発売から3か月経ちましたが、価格も大きく変わっていないことから人気度も伺えますね。5800X3Dよりは1世代新しいCPUで性能的にも順当に進化していますので、コスパより長く使える性能重視であればかなりお勧めできるCPUではないでしょうか。
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