【VRChat・PCVR】9800X3D Vs. 9700Xを比較!!3D V-cache の効果を測定

VRChat動作検証結果

筆者と構成が近いフレンドさんにご協力いただき、9800X3D と 9700XのVRChat 上での動作を比較しました。

比較環境

PC構成/設定

PC構成/設定環境A(Kento元帥)環境B(あきけん)
CPURyzen 7 9800X3DRyzen 7 9700X (TDP 105W)
GPUGeforce RTX 4090Geforce RTX 4090
メモリDDR5-6000 CL32 64GBDDR5-6000 CL32 64GB
VR HMDVIVE XR Elite Meta Quest 3
HMD ⇔ PC接続方法Virtual DesktopVirtual Desktop
片目当たり解像度2544x2544 (6.4K)2496x2592 (6.4K)
VRChat
グラフィックプリセット
低(アンチエイリアス x2 )低(アンチエイリアス x2 )
Safety 設定NoneNone

CPUの性能を比較するため、GPUの負荷を抑えつつ、実際にこの構成でプレイするユーザーが一般的に使用する設定にできるだけ近づけ、検証しました。

(2024年12月9日19時30分追記)表にSaftey 設定の内容も追加しました。

テストケース

Noワールド種別人数(おおよそ)状況
1GensuiRoomGroup +10人 それぞれ違うものを見てる状況
※厳密な比較にはなってない
2
日本語話者向け集会場「FUJIYAMA]
Public25人ミラー前に集まっている人たちを遠くから視界に入れて直立
3
ポピー横丁
-Poppy Street-
Group Public50人リスポーン地点でアーチの「ー」を視界の中央に入れて直立
4
ポピー横丁
-Poppy Street-
Group Public60人リスポーン地点でアーチの「ー」を視界の中央に入れて直立

(2024年12月9日19時30分追記)No.1 以外のテストケースでは、同じアバター、同じインスタンス、同じ時間に、同じ場所から、同じものを見ている状況での検証です。

検証結果

平均 fps

  • 中程度の負荷環境では、9800X3Dが10fps以上の優位性を示す
  • 高負荷環境では9800X3D と 9700X の性能差が縮小し、顕著な違いは見られない

すべての状況でGPU使用率は100%に達しておらず、GPUFrameTimeもCPUのほうが高くCPUボトルネック状態になっていることを確認しています。この結果から3D V-cache の効果を発揮するのは中程度以下の負荷状況のみでした。高すぎる負荷状況では3D V-cacheの有無がパフォーマンスに影響を与えないようです。

消費電力

  • すべての状況において、9800X3Dは低消費電力を維持している

負荷が上がれば上がるほどCPUの消費電力が上がっていますが、すべてのテストケースで15W以上の 9800X3D の消費電力が低い結果となりました。

(2024年12月9日19時30分追記)消費電力についてはマザーやマザーの設定による違い、冷却環境の違い等が影響している可能性があるため、参考程度に見てください。

総評

総じて、9800X3Dは3Dキャッシュの効果により、より低い消費電力で高いパフォーマンスを実現できており、VRChatでも優秀なパフォーマンスを発揮していました。ただし、高負荷環境下では両CPUの性能差は縮小する傾向にあります。3D V-cache によって提供される大容量のキャッシュで対処できないほどの負荷がかかると、3D V-cache 非搭載のCPUとの差はほとんどなくなるのでしょうね。

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