8K VRChat に RTX4090 は耐えられるのか? ~VRChat中のfps測定結果~

VRChat動作検証結果

8K 解像度のVR。。。ロマンのある世界です。

実際に8K解像度で遊んだ際のfps測定結果をいただきましたので記事にします。

動作環境

PCWindows10 Pro
CPURyzen9 7950X3D
GPURTX4090
メモリ64GB
HMDVarjo Aero
HMD⇔PCの接続方法DisplayPort
片目当たり解像度4148x3556
HMD fps90
SteamVR SS設定100%
VRChat Graphics QualityUltra
VRChat MSAA(Multisample Antialiasing)x4

今回は上記構成のPCで遊んでいる Noel_Kannag さんにデータをいただきました。ありがとうございます! 非常に高価で高画質なHMD Varjo Aero で片目当たり解像度を4148x3556 に設定して遊んでみたとのことでした。

測定方法

fpsの数値はfpsVRを用いて測定します。自動的に保存される記録を使います。詳細は下記の記事で解説している方法です。

測定結果

平均fps

今回いただいた測定データは ログイン13回、合計プレイ時間18時間です。全体を通してのfpsは58.44 fps です。13回のログインセッションのうち、9回が60 fpsを下回っています。同じPCでQuest2を使い片目当たり解像度を2688x2784 で遊んだ場合のデータもいただいてますが、そちらの平均fpsは93.98fpsですので、解像度が上がることで平均fpsが 25も下がっています。8K解像度で遊ぶには超ウルトラハイエンドなPCでも性能が足りないと考えられます。

Frame Time

ログインセッションごとの、GPUとCPUの Frame Time の中央値を表したグラフです。左から順に平均fpsが低い順にならんでいます。一度だけCPUのFrameTimeが長くなっていましたが、ほとんど場面でGPU Frame Time がCPU Frame Time を大幅に上回っており、相当なボトルネックになっているようです。

他データとの比較

過去にほかのユーザーさんからいただいた平均fpsのデータとの比較棒グラフです。今回のNoel_Kannag さんにいただいたデータはオレンジ色の棒です。人によって遊び方や設定が全く異なるため、厳密な比較にはならないことは心にとめたうえで見てください。

8K解像度になることで、fpsが下がったとはいえ、それでもRTX3060で一般的な解像度で遊んでる構成よりfpsが高いことがわかります。8K解像度でパワー不足気味にはなったとは言っても、十分遊べるだけのfpsを維持できていることから、RTX4090の化け物級の性能がまた証明されたように思います。

画質の違い

今回記事作成に当たり、下記のワールドで8K解像度でどこまで細かい文字が読めるかを確認いただきました。このワールドは遠くのほうにある小さい文字がどこまで見えるかをチェックする視力検査のようなワールドです。文字のサイズごとに"Lv"という数字が記載されており、より”Lv”が高い文字が見えたら、視力がいい=HMDの画質が良い ということになります。

https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_07ee01f9-a59e-4d2b-8e7c-3ff88eabeda7
HMDSteamSS片目当たり見えたLv
Quest2
(VD Ultra)
100%2736x273620
Pico4
(VD GodLike)
100%3120x312022
Varjo Aero50%2932x251223
Varjo Aero80%3708x318025
Varjo Aero100%4148x355627
Varjo Aero150%5080x435228

SteamSS で解像度を変えながら確認した結果をいただきました。その結果に、筆者のほうで確認したQuest2 とPico4の結果も加えて並べたのが上の表です。

Varjo Aeroでは、解像度を上げれば上げるほど見える"Lv"があがっています。Varjo Aeroは解像度を上げれば上げるほど画質向上の効果が出やすいようですね。特に8Kの設定だとLv27 の文字も読めるのがすごいですね。全く見えている世界が違うのではないでしょうか。

Pico4やQuest2だとStemSSを調整しても一定以上の解像度になると差が感じられませんので、これはVarjo AeroのようなHMDでしか見えない世界なのでしょう。

まとめ 超高解像度VRの普及はまだ先でしょう。。。

最強クラスのPCであれば8KのVRを十分遊べるだけのfpsがでることがわかりました。見えてる世界もかなり違いますし、画質を追い求める人は、今回の構成を参考にPCやHMDを購入するとよいでしょう。

また画質が圧倒的に良いことも分かりました。これほどの画質を発揮できるPCが買いやすい価格になれば、多くの人がVRの世界に感動し、新規参入も増えるのではないでしょうか。とはいえ、現在出回ってるGPUの中でも圧倒的に高性能なRTX4090でもパワー不足感がありますので、8K VRが手軽に体験できる時代はまだまだ先でしょうね。

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