RTX3060をGodLike設定でいじめてみた　～VRChat中のfps測定結果～

筆者のメインPCで2023年1月の1ヶ月間に遊びながら実際にどれだけのfpsが発揮されていたかレポートをしていきます。なおデスクトップモードで動かしていた時の記録は含まれません。

動作環境

PC	Windows10 Pro
CPU	Ryzen9 7950X3D
GPU	RTX4090
メモリ	64GB
HMD	Quest2
HMD⇔PCの接続方法	Virtaul Desktop
片目当たり解像度	2688x2784
VirtualDesktop　Quality	Ultra
VirtualDesktop　fps	90
VirtualDesktop bitrate	150Mbps
SteamVR SS設定	100%
VRChat Graphics Quality	Ultra
VRChat MSAA(Multisample Antialiasing)	x4

上記の設定だとヘッドセットの片目当たり解像度は3120*3120です。SteamVRSSの設定は100％より上げても違いがよく分からないので、100％にしています。なお、MSAA(Multisample Antialiasing)を　オフにすると輪郭のジャギジャギがみえますが、かなり動作が軽くなるので状況に応じて使い分けています。

測定方法

fpsの数値はfpsVRを用いて測定します。自動的に保存される記録を使います。

詳細は下記の記事で解説している方法になります。

【すぐできる】fpsVRを使って PCVR利用時のfpsを測定する手順！

...

vr-devil.com

2023.02.04

またPCにかかっている負荷はZabbixというツールを用いて計測しています。CPUやGPUの使用率などを取得していますが、詳細は割愛します。

1月のfps

1か月間を通しての平均fps

総プレイ時間	1月平均fps
40時間	40.15

VRモードでVRChatを遊んだ時間は合計40時間で、その間の平均fpsは40.15でした。まずまずな数字ではないでしょうか。実際遊んでいて気持ち悪くなるようなことはほとんどありませんでした。ゲームワールドで1時間ほど連続であそんだときは、さすがに気持ち悪くなりましたがそれ以外の場面はおおむね快適でした。ただ、人が10人を超えてくるとfpsが20前後になることは非常に多く、不快ではないですが没入感をそがれますね。

ログイン事の平均fps

プレイ開始時刻	プレイ時間(分）	平均fps	やってたこと
2023/1/29 23:31	67	34.23	アバター集会二次会
2023/1/29 21:28	112	59.76	アバター集会・自作er集会
2023/1/29 12:57	167	42.91	サンリオFes(無料ライブ公式インスタンス)
2023/1/29 1:07	94	31.51	駄弁り
2023/1/27 23:17	174	50.81	駄弁り
2023/1/27 0:03	37	21.19	お誕生日会（20人ほど・重いワールド滞在）
2023/1/24 23:01	107	33.8	駄弁り（10人ほど）
2023/1/22 1:26	98	34.65	FPSゲームワールドと駄弁り
2023/1/21 12:52	79	34.45	FPSゲームワールド
2023/1/20 22:45	167	36.17	集会参加と駄弁り
2023/1/19 23:30	95	35	駄弁り
2023/1/17 23:33	103	37.68	駄弁り
2023/1/16 23:39	67	40.05	ワールド巡り（6人程度
2023/1/15 23:25	96	35.39	駄弁り
2023/1/15 0:20	81	41.47	駄弁り
2023/1/11 22:08	157	44.35	ワールド巡り（2人）
2023/1/9 22:00	134	48.04	お誕生日会（20人ほど・軽いワールド）
2023/1/8 23:08	113	44.66	身内飲み会(15人ほど)
2023/1/7 22:19	162	38.16	身内飲み会(15人ほど)
2023/1/3 22:26	224	32.55	大人数(40人ぐらい)の新年イベント参加と身内飲み会
2023/1/2 23:49	148	44.45	身内飲み会(15人ほど)

上の表はこの1ヶ月実際にVRChatで何をしていたかの一覧です。見るとわかりますが、私の場合駄弁りと飲み会をしてる時間が大半を占めてますね。なので比較的少人数でいる場面が多く、それでfpsが稼がれてるのかもしれません。

なおサンリオfes は公式のインスタンスでパーティクルライブを見ていたので、最大で80人いる環境でしたが、特にfpsの低下は感じずにライブを楽しむことができました。その場にいた皆さんが気を利かして比較的軽量なアバターに切り替えていたことと、VRChatのアンチエイリアスの設定をOFFにしていたことが影響していたのかもしれませんね。

動作時のPCの負荷

非常に多くの人が同じインスタンスにいたサンリオfes参加時のPC負荷を見ていきます。

サンリオFesの無料ライブ参加時

CPU GPUの使用率

CPU全体の使用率は最大でも30％程度で余力がありますが、GPUはVRChatを起動した直後からフル回転しています。片目当たり3120*3120の両目で6K相当になる高画質設定で遊んでいるので、常にグラボが性能が足りずフル回転しています。

メモリ使用率

メモリは最大で24.78GB使われています。同じインスタンスに80人いたのが13時すぎと14時半ごろでしたが、そのタイミングでメモリの消費が増えていることが分かりますね。VRChat用のPCはメモリ16GBだと足りないと言われることが多いですが、このような大人数が集まるときにメモリ不足でパフォーマンスに影響を与えるからなのでしょうね。

VRAM使用率

VRAMは容量の限界ギリギリまで使われており、ほとんどの場面でVRAMは8GB以上使われてますね。VRAMが多いRTX3060の特徴がいい方向に作用してそうです。

まとめ　RTX3060(VRAM12GB)で充分説

グラボの寿命を凄まじい勢いで削ってそうな使い方をしてますが、それでも個人的には十分な性能が出ています。自作PC勢の筆者はロマンを求めてRTX4090が欲しくてたまらない今日この頃ですが、ロマンを求めないならRTX3060で充分だと思います。充分だと感じるかは遊び方次第で人によって意見は変わると思いますが、やっぱりRTX3060は多くのぶいちゃ民におすすめのちょうどいいグラボではないでしょうか。ほどほどに遊べればいい人はRTX3060 より高い没入感を求めるなら、より高いGPUを買えばよいと思います。

こぼれ話：VRAM8GB版のRTX3060もあるので注意！！

最近ですが、VRAMが8GBしかないRTX3060も発売が開始されています。RTX3060がぶいちゃ民におすすめされる一番の理由は価格の割にVRAMが多いからですが、VRAM8GBのRTX3060はそのメリットがなくなっているわけです。