【Core i9-13900K vs 12900K】1世代の違いで着実進化！　～VRChat中のfps測定結果～

超ハイエンド構成のfps測定結果をいただきました！

下記「測定方法」に記載の記事を読んだ AQUARION©さんよりVRChatプレイ時のfps測定データを提供いただきました！ありがとうございます！今回も厳密に条件をそろえて比較したデータではなく、VRChat でいつもどおりすごした際のデータを使った調査になりますので、あらかじめご了承ください。

動作環境
測定方法
測定結果 (Core i9-12900K と Core i9-13900Kの比較)
まとめ　高fpsを狙うなら13900K！
過去の測定結果記事・データ提供の方法

動作環境

PC	Windows10 pro
CPU	Corei9-13900K Corei9-12900K
GPU	Geforce RTX4090 (VRAM24GB)
メモリ	64GB
HMD⇔PCの接続方法	DP接続
HMD	VIVE Pro 2
最大　fps	120

動作環境　aquarion さん

今回いただいたデータはCPUが 13900K　と 12900K の場合の2パターンありました。途中でCPUを交換したようです。

測定方法

fpsの数値はfpsVRを用いて測定します。自動的に保存される記録を使います。

詳細は下記の記事で解説している方法で、このページの最後にも記載している fps VR の測定データ送信フォームよりデータを提供いただきました。

測定結果 (Core i9-12900K と Core i9-13900Kの比較)

今回133回分VRchatにログインした際のデータをいただきましたが、起動したまま放置をすることもあるとのことなので長時間（5時間以上）や、短いプレイ時間(1時間以下)のデータは調査対象から除外しました。そのうえで、対象となったデータのうちプレイ時間が長いもの上位8個を比較データとして使用しました。CPUごとの調査対象データは以下の通りです。

CPU	ログイン回数	プレイ時間合計
Corei9-13900K	8	35.8 時間
Corei9-12900K	8	26.3 時間

平均fps で1.2倍の差　VRChatでも順当に進化を感じる13900K

CPU	平均fps	差	倍率
Corei9-13900K	90.9	15.6	1.21
Corei9-12900K	75.3	-	1.00

平均fps の差は 15.6 でした。12900Kでも75.3と高い平均fpsを発揮していますが、13900K に交換するだけで平均fpsが約1.2倍になっていました。13900K は12900Kと比較してシングルスレッド性能やキャッシュ量の大幅な増強がされていますが、その差がVRChatにおいても十分にでているようです。

上のグラフは、測定対象のデータをログイン毎の平均fpsで並べたグラフです。日によって負荷は異なりますが、全体的に13900K が高いfpsを発揮してることがわかります。12900Kでは120Hz のVIVE Pro2 やRTX4090 の性能を生かすにはパワー不足気味のようです。

1フレームの描画にかかる時間は2/3 ほどに

CPU	CPUが1フレームの描画にかかった時間 (中央値)	差	倍率
Corei9-13900K	6.8 ms	-	-
Corei9-12900K	9.7 ms	▲2.9ms	0.70

CPUが1つのフレームを描画するのにかかった時間の中央値を集計し比較すると、2.9ms 異なりました。13900Kは12900K と比較してVRChatにおいても着実にパフォーマンスが向上しています。

上のグラフは、ログイン毎のCPUの描画時間の数値のうち、より長い時間がかかっていたデータを5つ並べたものです。

13900Kは12900K と比較して１～２ms ほど短い時間でフレームの描画ができるようですね。劇的な変化はとは言いにくいかもですが、順当に差がでています。ただ、13900Kでも13.3ms まで落ち込んでいるデータがあることから、高いfpsを維持するにはCPU性能が足りていない場面はまだまだあるようです。とはいえ、13.3ms も発揮できれば平均で5 fpsは出せるので、高いfpsを求めないのであれば13900Kで十分ともいえるかもしれませんね。

(参考)測定結果表

まとめ　高fpsを狙うなら13900K！

13900K＋RTX4090であれば条件がそろえば100以上のfpsを安定して発揮することができるようです。100以上のfpsを求める人はそれほど多くないと思いますが、より快適なVRChat環境が欲しい人には最新ハイエンドCPUは十分に価値があるようです。ただ、13900K＋RTX4090の構成でもfpsが落ち込む場面はまだあるようなので、VRChatが要求する性能はやはり際限ないようです。2023年２月28日発売予定の Ryzen9 7950X3D が非常に高い性能を発揮するという噂もありますが、引き続きＣＰＵの進化から目が離せません。