RTX3060の3環境で比較です!
bamiさん mii さん よりVRChatプレイ時のfps測定データを提供いただきました。ありがとうございます。皆さんのPCと 筆者のPCは全員RTX3060かつ Virtual Desktopユーザーという共通点がありますので、比較した結果を記事にします。今回も厳密に条件をそろえて比較したデータではなく、VRChat でいつもどおりすごした際のデータを使った調査になりますので、あらかじめご了承ください。
動作環境
ユーザー | akiken | bami | Mii |
PC | Windows10 | Windows10 | Windows10 |
CPU | Corei5-12600K | Ryzen 7 5800X | Corei3-12100 |
GPU | Geforce RTX3060 (VRAM12GB) | Geforce RTX3060 (VRAM12GB) | Geforce RTX3060 (VRAM12GB) |
メモリ | 32GB | 16GB | 16GB |
HMD⇔PCの接続方法 | VirtualDesktop | VirtualDesktop | VirtualDesktop |
HMD | Pico4 | Pico4 | Pico4 |
片目当たり解像度 | 3120x3120 | 2312x2396 | 2064x2064 |
今回はRTX3060の3環境をデータ比較です。メモリの容量も異なりますが、CPU性能の違いが結果に表れそうな構成です。CPUはRyzenとCorei シリーズでの比較で、性能の優劣がわかりづらいので、GeekBenchのスコアも見てみましょう。
GeekBench | Multi | Single |
Corei5-12600K | 11293 | 2340 |
Ryzen7 5800X | 10133 | 2112 |
Corei3-12100 | 7213 | 2132 |
https://technical.city/ja/cpu/Core-i5-12600K-vs-Core-i3-12100F
https://technical.city/ja/cpu/Ryzen-7-5800X
Corei5-12600KがMultiスコアで最も高く、Corei3-12100が最も低いスコアです。一方、SingleスコアではCorei5-12600Kが最も高く、Ryzen7 5800XとCorei3-12100はほぼ同じです。
測定方法
fpsの数値はfpsVRを用いて測定します。自動的に保存される記録を使います。
詳細は下記の記事で解説している方法で、このページの最後にも記載している fps VR の測定データ送信フォームよりデータを提供いただきました。
測定結果
2月のログインセッションのうち、プレイ時間5時間以内1時間以上のデータのうち、プレイ時間が長い10個のログインデータをそれぞれの計測データから厳選し比較対象にしました。
CPU | ログイン回数 | プレイ時間合計 |
Corei5-12600K | 10 | 28.1 時間 |
Ryzen7 5800X | 10 | 27.0 時間 |
Corei3-12100 | 10 | 41.6時間 |
平均fps の差は10%程度 意外と善戦するCorei3
CPU | 平均fps | 差 | 倍率 |
Corei5-12600K | 47.12 | 4.31 | 110% |
Ryzen7 5800X | 45.35 | 2.54 | 106% |
Corei3-12100 | 42.81 | - | 100% |
平均fps の差は Corei5-12600Kと12100 の間で4.31、Ryzen7 5800X とCorei3-12100 の間2.54でした。Corei5-12600KとCorei3-12100 の間でも差は10%程度でした。順当にCPUのマルチコアスコアが強いほうfpsがでるという結果になりました。ただ、思ったより差が少なかった印象です。Corei5-12600KはマルチコアスコアがCorei3-12100の1.5倍近近いにも関わらず、実際のfpsの平均値は10%程度の差に収まっています。Corei-12600Kの片目当たり解像度がかなり高めの設定になっていることからRTX3060のパワー不足でfpsが低めにでているのかもしれません。
ログイン毎のfpsも、CPU性能と比例するようにCorei5-12600Kが全体的に高いfpsを発揮し、Corei3-12100が全体的に低いfpsになっています。
Ryzen 7 5800X といい勝負をしてる Corei3-12100
CPU | Cpu frame time (中央値) | 差 | 倍率 |
Corei5-12600K | 5.4 ms | ▲2.4 ms | 69% |
Ryzen7 5800X | 8.1 ms | +0.3 ms | 103% |
Corei3-12100 | 7.8 ms | - | 100% |
CPUが1コマ描画するのにかかった時間を表す CPU Frame Time を集計し比較すると、Corei3-12100 のパフォーマンスはRyzen7 5800X を上回ってきました。差は3%程度なので大きな上回り方ではなく、おおよそ同じパフォーマンスが出たといえるのかもしれません。Corei3-12100とRyzen7 5800X はCPUのシングルコア性能がおおよそ同じため、ゲームの性能はシングルコア性能の違いで決まるという定説が当てはまっているパターンなのかもしれませんね。
ログイン毎のCPU frameTimeを見ると、Corei5-12600Kは安定して低い frame time なのに対して、Corei3-12100は振れ幅が大きくでています。また、Ryzen7 5800Xは全体的にframe time が高めで、Corei3-12100のほうが性能が出ている場面が多くあり、CPU単体の性能としてはCorei3-12100 はRyzen7 5800X と結構いい勝負ができているようです。
(参考)測定結果表
まとめ Corei3でもぶいちゃプレイは結構快適
Core i3-12100の性能で、十分にVRChatのプレイに耐えうることがわかりました。ただし、UnityやPhotoshop、Blenderなどの処理においては、CPUのマルチスレッド性能が影響を大きく受けるため、それらのアプリケーションを多く使用する場合は、予算を1~2万ほど足してCore i5にランクアップすることをおすすめします。とはいえ2万円前後で買えるCPUは現在の価格相場的には貴重なので、なるべく安くVRChat用のPCを用意したい場合においてはCorei3-12100や 後続のCorei3-13100シリーズは有力な選択肢になるではないでしょうか。
安く組むなら、Corei3-12100 は結構ありかもね!
過去の測定結果記事・データ提供の方法
過去の測定結果の記事や、データ提供の方法はこちらの記事を参照してください。
コメント