【2024年5月】VRChat ユーザー112人に聞いた! PCスペックアンケート

VRChat

ぶいあーるのあくま のXアカウント上で、アンケートを取りました。その回答内容を集計しましたので、結果を共有します!

初めに)結果を見るうえでの注意点

今回のアンケートでは112件の回答がありました。ご回答ありがとうございました。

今回のアンケートは、日本語で作成したアンケートですので、日本語圏のVRChat 界隈に対するアンケートになっています。VRChat の日本人ユーザーは 数十万人いるとされているため、今回のアンケートは全体の100分の1以下のサンプル数しかないうえ、このようなアンケートに答えてくださる方の多くはPC知識が強い方が多いと思われます。そのため、特定のグループの傾向が過剰に反映されている可能性があります。その点は頭の隅にいれてみてくださいね。

■VRChatの日本人人口は数十万人規模 先述のVRChatの人口(MAU)の推定値「数百万人」に日本人の割合「12.9%」を適用すると、VRChatにおける日本人の人口(MAU)は「数十万人」の規模感ではないかと考えられます(数百万人×12.9%)。

https://news.yahoo.co.jp/articles/80b1cdf95845e624a3401899d6a9e1e8e342e680#:~:text=VRChat%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E5%89%B2%E5%90%88,%E4%BD%8D%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

アンケート結果

回答者の属性

ログイン頻度 / Trust Rank / プレイ時間

今回、回答いただいた方々はヘビーユーザーが多めです。回答者の半分が週に数回以上ログインし、プレイ時間は1000時間越えのユーザーがほとんどでした。毎日ログインしている方も多く、仕事や学業との両立でお忙しい方が多そうです。

利用しているHMD/パソコンの種別

ログイン手段(利用HMD)

ログイン方法(利用HMD)

HMDはMeta 製のHMDが大半でした。筆者の肌感覚とも大きな乖離はないですが、Pico4 ユーザーが思ったより少ない印象です。Valve Index は発表から5年が経過しますが、根強い人気があるようです。


PC種別

PC種別

PCは大半がデスクトップPCのユーザーでした。ノート型のゲーミングPCでもVRChatはできますが、VRChatはほかのゲームと比べて高い性能を要求されることから、性能に対してよりコストパフォーマンスの高いデスクトップPCが選ばれているのでしょう。

また、今回の回答者の半数以上が自作PCユーザーということですが、VRChatter の半数以上が自作PCというのは考えにくいため、今回のアンケートの偏っているポイントかもしれません。

また、かなりイレギュラーな例として仮想マシンでVRChatを動かしているユーザーも1名いらっしゃいました。細かい説明は省きますが、qemu + virtioで仮想化し、Radeon GPU をPCIパススルーで動かしているとのことでした。筆者も同様の環境の構築を試したことがありますが、仮想化に非対応のGPUも多く、仮想マシンで動かすのはITエンジニアとしての相応の知識や設定作業の根気が必要なため、かなり特殊な例ですね。

PCスペック

ここからは回答いただいたPCのスペックについて詳細に話していきます。世間一般的なSteamユーザーとの比較のため、Steam ハードウェア&ソフトウェアレポートの結果も引用し、併せて確認していきます。

Steamハードウェア&ソフトウェア 調査

GPU

回答数が多かった順に10位までを並べ、11位以降はその他にまとめています。

RTX3060 のユーザーが多いのはSteamの統計でも人気のGPUであり、安価でVRAM容量が多く評判のいいGPUであることから、これは納得の結果だとおもいます。

ただ、見た瞬間に何かがおかしいことに気づくと思います。VRChatter は最上位クラスのグラボを使っている人が多すぎますね。RTX4090のユーザーだけで全体の1割を超えています。Steam統計ではRTX4090 ユーザーは全体の0.99 %しかいませんので、一般的なPCゲームユーザーの10倍以上いるということです。さすがに今回のアンケートはサンプル数の少なさからくる偏りがありますので、今回の結果は実態から乖離していると思われます。ただ、RTX4090を使ってるユーザーは筆者のフレンドだけでも14人いるので、一般的なゲーマーと比べてハイエンドGPUを使ってる割合が高いのは確かでしょう。

GPUFP32 (float)(TFLOPS)
最強RTX 409082.58 TFLOPS
平均RTX 4070 RX 7700XT (相当) 29.91 TFLOPS
最頻値RTX 3060 12.74 TFLOPS
最弱GTX 1050Ti2.138 TFLOPS
浮動小数点演算性能別にみる最強、平均、最頻値、最弱

また、今回の回答があった中でFP32(単精度)浮動小数点数演算性能を基準に見た際の、最強、平均、最弱は上記の通りです。平均のGPUは、浮動小数点数演算性能の平均値を算出し、その値に最も近いGPUです。RTX4070, RX 7700XTは最新世代のハイミドルクラスのGPUですので、世間一般でみるとこのクラスのゲーミングPCを使ってる人はまだまだ少ないと思いますが、それがVRChatter の平均になってしまいましたね。GTX1050 Ti はVRChatの最低動作要件以下の性能のため、これでVRモードのVRChatを遊ぶには相応の工夫と訓練・慣れがいります。しかしこれでログインしてるユーザーさんは週に数回ログインされており、結局は慣れがあればなんとかなるのかもしれません。

見方を変えて、GPUのVRAM容量別で見た割合です。Steamの利用者の34 % がVRAM 8 GBなのに対して、VRChatユーザーはVRAM 8 GBのユーザーは17 %と半分程度です。

最近の日本語VRChat圏では、アバターやアバター用衣装がハイクオリティになり、VRAMの使用量が多くなってきています。その結果、VRAM量が少ないGPUだと、パフォーマンスが十分にでなかったり、急にVRChatがフリーズしてしまったりするなどのトラブルが多い傾向にあります。VRChat を遊ぶにはVRAMの量が必要という知識が多くの人に知れ渡っているということかもしれませんね。

GPUメーカーの割合については、RadeonユーザーがSteamの統計より少ない結果となりました。AMD RadeonのGPUはNVIDIAのGPUと比べてVRAMが多いため、普通にVRChatを遊ぶ分には非常にコストパフォーマンスに優れています。しかし、一部のUnityやBlenderで使用するクリエイター向けツールが非対応であったり、シェーダーの表示不具合や、HMDとPCをつなげるソフトであるVirtualDesktop の不具合修正が後回しにされるなど、シェアが低いがゆえにあらゆる分野の開発者から冷遇されやすい傾向にあります。ただ、VRChatに関しては、有志がRadeonユーザーの支援を自発的に行っています。購入検討する際は、その方々のDiscordに参加し、ご相談のうえ検討するとよいでしょう。

また、Intel 製のdGPUは利用者が全くいないようです。それもそのはず、Intel製のdGPUは少し前までSteamVRすら起動しませんでしたので、当たり前の結果でしょう。筆者も検証用に Intel Arc A770 GPU を持っており、現在はVRChatをSteamVRで遊べることを確認しています。しかし、セットアップ時の注意点が多く、初心者には全くお勧めしません。これについてはまた記事にまとめる予定です。

また、ユーザーが多かった上位9個のGPUに関して、VRChatにおける満足度を点数換算し、その平均値を計算すると下記のようになりました。

上位9種のGPUFP32 (float)(TFLOPS)VRAM満足度点数満足度
RTX409082.58 TFLOPS24 GB4.31満足~非常に満足
RTX4070Ti Super44.10 TFLOPS16 GB4.00満足
RTX309035.58 TFLOPS24 GB3.70普通~満足
RTX308029.77 TFLOPS10 GB3.00普通
RTX407029.15 TFLOPS12 GB3.50普通~満足
RTX307020.31 TFLOPS 8 GB2.75不満~普通
RTX306012.74 TFLOPS12 GB3.55普通~満足
RTX2070 Super9.062 TFLOPS 8 GB2.40不満~普通
GPU別 VRChat 動作へのPCスぺック満足度

上から浮動小数点演算能力順に並べています。おおよそ順当に浮動小数点演算能力順に満足度が高いですが、一部例外がありますね。より下位のGPUに満足度で負けているGPUはRTX3080やRTX3070ですが、どちらもVRAMサイズが下位の性能のGPUより少ないという共通点があります。VRAM容量が枯渇することによりユーザー体験が悪くなっていることがこの結果からもわかります。

CPU

CPUは型番別にグラフにすると種類が多すぎて非常に見づらいため、世代・ブランドごとに整理しました。結果は、2021年以降に販売されたCPUが大半を占めており、最近販売されたCPUを使っているユーザーが多いことが分かります。

AMDのCPUを利用しているユーザーは33.0 %で、ゲーム性能が非常に高い 3D V-cache 搭載 CPUのユーザーは 全体の10.2 %もいました。最も利用者が多いCPUも、 3D V-cache 搭載の Ryzen 7 5800X3Dで、全体の8 %にも及びます。ゲームに強い3D V-cache 搭載のCPUは同じ価格帯のCPUと比べて高いfps を発揮するため、コストパフォーマンスに優れています。特にVRChat では、非常に高い効果を発揮するという評判です。

平均CPU(シングルスレッド性能)CineBench R23(Single)
最強Core i9-14900K2358
平均Core i5-12400・ Ryzen7 5800X(相当)1665
最頻値Ryzen7 5800X3D1475
最弱Core i5-4690958
CineBench R23 Single スレッドスコア 別にみた、最強、平均、最頻値、最弱

ベンチマークソフト CineBench R23 のうち、シングルスレッド性能別に最強、平均、最頻値、最弱をまとめたのが上記の結果でした。CineBenchR23のスコアは、https://www.cpu-monkey.com/ja/ を参考にしています。

VRChatter の平均的CPUは、Corei5-12400・Ryzen 7 5800X相当という結果になりました。RTX3060と組み合わせるのにバランスの良いCPUですし、筆者的にはこの結果に違和感はありません。なお、CineBenchR23 のスコアはCPUのゲーミング性能を測るうえで指標になりますが、型番にX3Dが付いてるCPUだけは例外です。5800X3Dはスコアが低めですが、実際のゲーム時のfpsに関しては5800Xを凌駕します。

今回、回答いただいた内で最も性能が弱かったCPUは Core i5-4690 でした。これもVRChatの最低動作要件ギリギリのCPUですので、遊ぶ際のトラブルやカクツキは多いと思われます。筆者もVRChat を始めた時のPCが、このCPUとほぼ同じ性能のCPUだったのですが、VRChatをVRモードで起動するだけで、CPU使用率が100%に振り切るほどでした。ただ、このCPUでVRChatを遊んでいるユーザーさんは毎日VRChatにログインしているようです。CPUに関しても、性能不足は慣れで何とかなるのかもしれませんね。

メモリ

PCの搭載メモリは、Steamレポートと今回のアンケート結果を見るとVRChatユーザーは一般的なPCゲーマーと比べて倍のメモリを積むといえるでしょう。

ユーザー属性別にみるPCの特徴

今回ユーザー属性別にPCの特徴や満足度をまとめようとしましたが、今回のアンケート結果の回答数では回答数が少なすぎたため、明らかに歪な結果しかありませんでした。

ダンサーの平均PCスペックが逸般的!

歪な結果の中で、特に異質だったにが日常的にダンスをしているユーザーPCスペックでした。

今回のアンケートではダンスを日常的に踊ってる方は4名いましたが、全員グラボが RTX 4090でした。CPUも最上位クラスのものばかりです。サンプル数が4しかないので、実態から乖離しているのでしょう。ただ、VRの世界で激しいダンスをする人は非常に高額で高精度なベースステーション方式のフルトラをしている人が多く、そのようなトラッキング環境への投資も惜しまないユーザーはPCの性能に関しても妥協がないと考えると、この結果も納得感があります。

まとめ

項目VRChatユーザーSteam全体
CPUCore i7/Ryzen 7以上が多いCore i5/Ryzen 5が多い
GPURTX3060が多い
RTX40XX のユーザーも多い
RTX3060が多い
RTX40XXのユーザーは少ない
メモリ容量32GBが主流、16GBも一定数16GBが主流、8GBも一定数
VRヘッドセットQuest 2, Quest 3, Valve Index が人気-

比較的高価なCPU・GPUの利用率の高さから、VRChat ユーザーはVRChatを快適に楽しむために、PCの投資意欲が高いようです。また、総額で50万円ほどする高額なPCのユーザーが多数いるのに対して、VRChatの最低動作要件以下で遊んでいるユーザーもいらっしゃいました。多くのユーザーが一般的なPCゲーマーと比べてPCにお金をかける傾向があるようですが、最低限の性能で遊ぶことになれたユーザーもおり、非常に幅広い遊び方があることがPCスペックの傾向からもわかります。

今後も継続的にアンケート企画をおこない、時期によってVRChatユーザーの傾向の変化も見ていきたいと思います。また、今回はデータ量が足りず分析を断念した質問項目も多数あったため、次回はより多くのデータが集めれるようにより宣伝に力を入れたいと思います。

ご回答いただいた皆様、ありがとうございました。

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