7950X3Dは性能を発揮するにはWindows側の設定も必要です!設定が適切にできてないとどこまで影響があるかわかるデータをいただけましたので記事にします。
動作環境
PC | Windows10 Home |
CPU | Ryzen9 7950X3D |
GPU | NVIDIA RTX A6000 |
メモリ | 32 GB |
HMD | Quest2 |
HMD⇔PCの接続方法 | Quest Link |
片目当たり解像度 | 2016x2112 |
HMD リフレッシュレート | 120 Hz |
VRChat Graphics Quality | High |
VRChat MSAA(Multisample Antialiasing) | x4 |
今回は上記構成のPCで遊んでいる Bloisdeさんにデータをいただきました。RTXA6000 はVRAMが48GBある機械学習やAI用途向けのグラボですが、単純な性能はRTX3070 ぐらいの性能です。
7950X3Dはゲームで性能を発揮するCPUコアと通常のCPUコアの2種類のコアがあり、ゲームで性能を発揮するにはWindows側の設定が多数必要です。アスキーさんがわかりやすい記事を掲載されてましたので、設定をする方はこちらを参照するとよいと思います。
測定方法
fpsの数値はfpsVRを用いて測定します。自動的に保存される記録を使います。詳細は下記の記事で解説している方法です。
測定結果
平均fps
コア割り当ての設定が適切に設定できる前と後の9セッション分のデータを比較して見ていきましょう。
設定適用前と後で平均fpsの差は20.15と大きな差が出ています。 設定適用後は100fps以上の平均fpsのセッションが大半 で、安定した性能を発揮しています。対して設定適用前は、100fps以上の平均fpsのセッションが少なく、最も性能が振るわなかったときに57fpsまで落ちています。コア割り当ての設定が入ってないと性能が発揮できてないことがわかりますね。
Frame Time
コア割り当ての設定適用後だと、CPU Frame Time がGPU Frame Time に対して安定して低く、CPUが全くボトルネックになっていないことがわかります。対して、設定適用前は、CPU Frame Time がGPU Frame Time を上回っているのが9セッションのうち4セッションもあります。特にfps が57.44まで落ち込んだ際は、CPU Frame Time が劇的に悪くなっています。
まとめ 7950X3Dで調子が悪いなら設定は要確認
わかりきった話ではありますが、やはり7950X3Dは適切に設定できていないと性能が十分に発揮できないようです。ちゃんと設定できることが前提なので玄人向けのCPUですね。特にVRChat 用途だとヘッドセットごとに付随するソフトが多く、適切に設定する難易度が高いのではないかと思います。適切に設定できる自信がない人はCorei9-13900K か Ryzen 7 7800X3D を買ったほうがいいでしょうね。
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