1世代前のハイエンドグラボRTX3080(12GB) での測定結果をいただきました!
動作環境
PC | Windows10 Home |
CPU | Corei5 13500 |
GPU | ・Radeon RX 6800 ・Geforece RTX3080(12GB) |
メモリ | 32GB |
HMD | Pico 4 |
HMD⇔PCの接続方法 | Virtual Desktop |
片目当たり解像度 | 2736x2736 |
HMD fps | 90 |
SteamVR SS設定 | 100% |
VRChat Graphics Quality | Ultra |
VRChat MSAA(Multisample Antialiasing) | x4 |
今回は上記構成のPCで遊んでいる れにお® さんにデータをいただきました。ありがとうございます! Radeon RX6800 から Geforce RTX3080(12GB) へ交換したとのことですので、交換前交換後の比較もしながら見ていきましょう!
測定方法
fpsの数値はfpsVRを用いて測定します。自動的に保存される記録を使います。詳細は下記の記事で解説している方法です。
測定結果
平均fps
今回いただいた測定データは RTX3080 RX6800 でそれぞれログイン10回ずつ、合計プレイ時間はそれぞれ42時間,32時間です。全体を通しての平均fpsはRX6800が71.09 fps,RTX3080が65.51fps です。RX6800では1セッションのみ平均fpsが36 まで落ち込んでいるセッションがありますが、RTX3080(12GB)よりもRX6800のほうが全体的にfpsが高くでていますね。一般的なベンチマークでは、RTX3080(12GB)のほうがRX6800より性能を発揮するグラボですが、今回の結果としては1割ほどRX6800 のほうがfpsが出ている結果となりました。遊び方に起因する差だとおもわれますが、遊び方によってはCPU性能が足を引っ張ている場合もありますので、GPU Frame Time 単体で比較を見ていきましょう。
Frame Time
ログインセッションごとの、GPUFrame Time の中央値と99% Line を表したグラフです。左から順に平均fpsが低い順にならんでいます。やはり性能が近いGPUですので、GPU Frame Time の差はほぼないようですね。ということでこの数値から言えることは何もないですね。。
他データとの比較
過去にほかのユーザーさんからいただいた平均fpsのデータとの比較棒グラフです。今回れにお®さんにいただいたデータはオレンジ色の棒です。なお、れにお®さんには過去4つの構成でデータをいただいてますので、過去にれにお®さんにいただいたデータのみ比較にした一覧も作りました。毎度のことですが、人によって遊び方や設定が全く異なるため、厳密な比較にはならないことは心にとめたうえで見てください。
過去のどの構成よりも平均のfpsが出ない構成になっていますね。片目当たり解像度が異なるためそれによりGPU負荷が異なっていることも影響していると思われますが、平均fpsだけ見ると今回の構成より過去の構成のほうが高いパフォーマンスを出しているように見えますね。比較対象として登場しているRX6800はVRAMが16GBと多いことや、5800X3Dは3Dキャッシュの効果により同価格帯のCPUと比べて圧倒的にCPUボトルネックが非常に発生しにくい傾向があることが過去の測定からも分かっているため、ほかの構成ではそれらが有利に働いている可能性はあります。
全てのデータと比較するとRTX3060のユーザーと比べると明らかに高いfpsを発揮していますが、ほかのハイエンド帯GPUの構成の中で最も低い平均fpsとなりました。同価格帯の構成と比べてもあまり高い数字がでてないので、コスパはそこまでよくない構成かもしれませんね。
まとめ:まだまだ最新構成と戦えるグラボだが。。。
RTX3080(12GB)は1世代前のハイエンドの高性能なGPUでVRChat用途に合っているGPUだと思います。ですが、れにお®さん曰く排熱や消費電力が過去の構成よりも高い点が非常に気になっているとのことですし、コストパフォーマンスが現在はよくないため今買うグラボではないでしょう。現在のRTX3080 (12GB)は、市場にほぼ在庫がなく安売り対象になることがなく安く手に入れることが難しいグラボです。たとえばAmazonで2023年8月19日現在の最安値をみると \138,000なのに対して、より性能がよいRTX4070Tiの最安値が\120,091ほどです。今となってはRTX4070,RTX4070Tiの導入のほうが、消費電力やコスパ、入手のしやすさの観点からいいかもしれません。RTX4070、RTX4070Tiでの実験データも何かしらの形で入手して比較していきたいと思います。
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