【初心者向け】VRChat用PC選びの考え方(前編) ~強いパソコンをお勧めする理由~

VRChat

VRChat向けのPC選びについて初心者向けに複数記事に分けて解説していきます。これからVRChat用機材を揃えていきたい人を想定読者としています。初回記事は基本的な考え方として、「VRChat」が他のパソコンゲームと異なる点について解説していきます。

機材を選ぶうえで知っておきたい VRChat の特徴

パソコンが強くなければ生き残れない"魔界"がある

 VRChatは最新最強のパソコンでも性能が足りないことが度々あります。さながら弱い装備では生き残れない”魔界”のような状況がVRChat内に存在するからです。もちろん最新最強パソコンが必要な超ハイレベル”魔界”はかなり稀です。ある程度の装備が整っていればほとんどの状況で快適です。しかし、パソコンが強ければ強いほど、ありとあらゆる状況でストレスフリーに快適に遊べることから、予算が許す範囲で一番強いパソコンを買うことがお勧めです。ただし、”魔界”に近づかないような遊び方や”魔界”で生き残るためのソフト設定もあるので、どのようなパソコンを推奨するかは人によって大きく異なります。そのため自分がどのような遊び方をするかを考えることがパソコン選びのスタートになります。

”魔界”って具体的にどんな場所?

”魔界”と一言でいってもマイルドなものから強烈なものまで、さまざまな状況がありますが、人が多く集まり、なおかつ、その集まった人たちがオシャレであればあるほど、純度の高い”魔界”になります。簡単に一覧化すると下記のとおりです。

魔界レベルプレイヤー数とアバターの傾向想定される状況
少ないプレイヤー、シンプルなアバター。普通のアバター。・友人同士で集まる個人的な場
・小規模な特定のテーマがある会話を主体とした集会
より多くのプレイヤー、普通のオシャレなアバター・お誕生日会など普段より人が集まる場
・エンジニア同士の交流会など、多くの人が集まるが技術的な会話が主体の集会
非常に多くのプレイヤー、非常にオシャレなアバター・オシャレなイベントや交流会(スタッフが特定のドレスコードでいるコンセプトバー系のイベントなど)
・プレイヤーが自身のアバターのオシャレポイントをアピールしたくなる集会(アバター集会など)

 魔界レベル”中”程度であれば快適に遊べるパソコンを持ってるプレイヤーが多いです。魔界レベル ”高”の状況でも快適に動くパソコンはかなり稀です。しかし、パソコンが性能不足でもプレイヤー自身の体が慣れることで乗り切ることもある程度は可能です。初心者は絶対に耐えられないような快適とは程遠い状況に、慣れてしまった強者プレイヤーも多くいます。

なぜVRChatは ”魔界”が生まれるのか

アバター文化の発展・美しさの代償

 VRChatでは、自分のキャラクターの見た目を選ぶことができます。多くの人は「Booth」というウェブサイトで、キャラクター(アバター)を購入して使っています。最近は、とても丁寧に美しく作られたアバターが多数販売されています。しかし、美しいアバターは、近くで見ても見劣りしないよう細かい部分までしっかりと作られているため、そのようなアバターが多数集まると特に性能が求められます。 

 美しさを表す指標の一つとしてポリゴン数という指標があります。人気3Dゲーム「原神」のキャラクターは1体あたり2万ポリゴン程度と言われています。対して、VRChat向けに販売されている3Dアバターは10万ポリゴンを超えていることも珍しくありません。それだけ処理の重さよりも見た目の綺麗さを重視したアバターが多いということです。また、アバターだけでなく、ネックレスや耳飾りなどのアクセサリーや服も販売されており、オシャレな人はそれらを多数組み合わせます。そのようにオシャレに着飾ると、追加した分だけポリゴン数は増えていき、アバター1体のポリゴン数が20万を超えていることも珍しくありません。そのため、着飾っているオシャレな人が大量に集まる状況は、強いパソコンを要する"魔界"と化してしまうのです。

アバターをアップロードする人の工夫で、見た目を損なわずにパソコンへの負担を減らすこともできますが、それはゲーム開発の専門的な知識が求めれる高難易度かつ手間の多い作業です。そう簡単にできません。そのような作業をすべてのVRChatプレイヤーに要求することは不可能なため、”魔界”が生まれることは仕方がないことと割り切るしかありません。

”魔界”に弱いパソコンで挑むとどうなる?

視界がガクガクして酔う

PCの性能が足りずに映像がコマ送りのような状態になると、視界がガクガクしているように感じられます。そして人によっては、乗り物酔いのように酔って気持ち悪くなります。これは慣れによる部分もあるため、高い性能であれば誰でも酔わないわけでもありません。しかし、性能が低いほど酔いやすくなる傾向にあります。

画質が悪くてガッカリ

 性能が低いPCでも画質設定を下げればVRChatを遊ぶことができます。しかし、画質設定が下がればさがるほど、細かい部分が見えなくなり文字も読みづらくなります。せっかくバーチャルで可愛いアバターや綺麗な世界に囲まれていても、細かいところが不鮮明な映像では台無しになってしまいます。

突然の強制終了

性能が低くても画質設定を下げて対処することはできますが、対処できる範囲にも限界はあります。性能が致命的に足りない状況になると、VRChatが突然強制的に動かなくなります。性能の低いPCでは性能不足が起きやすいため、強制終了が起きやすい傾向にあります。

突然の強制終了は様々な悲しい状況を作ります。例えば、人数制限があるような人気のイベント参加中に強制終了してしまうと、抜けている間に満員になり、イベント会場に入りなおすことができなくなります。

弱いPCで実際に遊ぶと。。。

実際に性能の低いPCで無理やり遊んだ時のレポートは上の記事にまとめています。このパソコンであれば、新品で買いそろえても6万円程度で収めることも可能なので、ゲーミングPCとしては非常に安価です。しかし、性能不足に起因するトラブルが多発するので中途半端なPCに6万円払うなら最初からもう少し良いPCを買ったほうが良いです。

実際ゲーミングPCを購入するならどれぐらいの価格帯?

 新品で購入するなら最低ラインとして2023年12月時点の相場だと15万円ほどの予算を確保したいところです。もちろん上記リンクのような6万円程度のPCで遊べなくはないですが、長くいろんな遊び方を想定すると15万円ほどは欲しいと感じます。

細かいPC選びの詳細については別記事で掲載しますので更新をお待ちください。

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